後発の美容室

髪の洗い方や顔剃りの有無

美容院のシャンプー

洗髪の方法にも違いが

美容室と床屋の違いを聞かれたとき、男性向けや女性向けといったことだけでなく洗髪方法、シャンプーに関しての違いを指摘する人もいます。 どちらか片方しか行った事のない人は知らないかもしれませんが、美容室では髪を洗う姿勢が天井を見上げるような仰向けで(顔にタオルを乗せられるので実際には 天井を見続けることはありません)、床屋では朝に顔を洗うような前かがみの姿勢と、まったく正反対の姿勢で洗髪することになります。 昔から男性は腹を向けるのは腹を切るイメージがあり、床屋でも仰向けを嫌がったから今のような前かがみになったと言われています。 美容室では女性が前かがみで髪の毛を洗った場合、水が顔にかかるので念入りにされた化粧が落ちてしまうので仰向けになった、と言われています。 たしかに前かがみの洗髪は姿勢も楽でいいのですが、顔面に水滴が掛からないようにするのは困難ですし、女性には不向きかもしれません。 男性の場合は切腹を気にしないのであればどちらでも問題はなさそうです。

理容師は剃る

理容師と美容師の大きな違いは、カミソリが使えるか否かと主張する人もいます。 美容院ではオシャレにカットしてもらうことはあっても、顔の産毛やヒゲを剃ってもらうことはありません。 床屋では髪の毛を切るだけでは無くヒゲや産毛も剃ってもらえます。 普段から仕事でカミソリを扱う理容師は当然その扱いにも長けていますが、美容師はお店でカミソリを使いませんし必要以上の技術は学んでいないのでカミソリレベルも一般人と同程度なのです。 そしてその差が理容師と美容師を見分けるのにも役立ちます。 この人は美容師なのか理容師なのかよくわからないな、と疑問を感じたのなら、とりあえずカミソリとシェービングクリームを渡して顔を剃ってもらえばいいのです。 普段自分でやるのとあんまりかわらないレベルなら美容師で、自分とは比べ物にならないテクニックの持ち主で気持ちよく剃ってもらえたらノット美容師、 つまり理容師だと判断することができます。 ですが最近では美容室でも軽い顔剃りを行っている所もありますので、カミソリの得意な美容師の存在も確認されています。

どちらが多い?

床屋と美容室ではどちらが多いか、日本ではどっちが優勢か、これは誰でも一度は考えたことのある問題でしょう。 美容室は近所でも頻繁にオープンしているし、あちこちでどんどん増えているように感じるでしょうが、潰れてしまう美容室も少なくありません。 誕生後は一気に増えた美容室ですが意外にも今では飽和状態で、日本全国で約25万軒、このあたりで横ばい状態になっているようです。 床屋の方はというと十数年前から全国で約15万軒で安定しています。 新規オープンも店じまいもあまりなく、常連客もひっくるめて親の代から子が継いで続けているお店が多いのが美容室との大きな違いでしょう。 床屋の常連さんは2~3年ではなく、10年以上通い続けてくれる人が多いようで、お店も安定して経営することができます。 美容室は流行に敏感で、人気があればお客さんも多くやってきますがそれが長く続くかといえばそうではありません。 近所にライバル店がオープンするなど何かの拍子で客足がパッと途絶え、そのまま閉店となることも珍しくはありません。