美容室の外観

床屋といえばサインポール

床屋のサインポール

床屋と美容室の見分け方

オシャレな雰囲気なら美容室と考えておけばほぼ間違いないのですが、それでも最近はオシャレな床屋も増えていますので100%正解だとは断定できません。 この辺はちょっとオシャレっぽいけどなんだか床屋っぽさもあるし、見ればみるほど美容室かわからなくなってくる、と悩まされる外観のお店もあります。 店名も○○理容店やバーバー●●なら床屋と分かるのですが、△△ヘアーサロンや××ヘアーデザインだと店名で判断することもできません。 外観では中途半端でわからない、店名からもどっちかわからない、そんな時はどうやって床屋と美容室を見分ければよいのでしょうか。 それは建物の外観や店名ではなくサインポールが設置されているかを探せばいいのです。 赤、青、白のラインが回っていて床屋に前では必ずと言ってよいほどみかける、あのサインポールがなければその店はほぼ美容室です。 床屋だと思ったら美容室だった、美容室だと思ったら床屋だった、という失敗をしないためにもこの見分け方を知っておいたほうがいいでしょう。

サインポール

サインポールは日本国内だけでなく世界中の床屋に設置されています。 世界共通の床屋のシンボルですので、このことを覚えておけば海外旅行へ行って髪を切りたくなったらサインポールのあるお店を探せばいいのでとても便利な目印になってくれるでしょう。 アメリカでもオーストラリアでもベトナムでもカナダでもイギリスでもフィリピンでも、タイでもカンボジアでもインドでもイラクでもオマーンでもギニアでもフランスでも、 東ティモールでもキルギスでもアフガニスタンでもアルジェリアでもブルネイでも、ルワンダでもパキスタンでもジンバブエでもスーダンでもカザフスタンでもコンゴでも、 スリナムでもチリでもニュージーランドでもバチカンでもバングラデシュでも、モナコでもヨルダンでもブラジルでもブータンでもトルコでもチャドでもスイスでも、 このサインポールがあるお店なら髪を切ってくれるというわけです。 髪を切るお店には必ず設置されているわけではありませんが、設置されているお店なら髪を切ってもらえるのは間違いないので、30年以内に海外へ行く予定のある方は覚えておくとよいでしょう。

サインポールの由来

今ではサインポールは床屋のシンボルとして多くの人に認知されていますが、その由来についてはまだまだ知らない人も多くいるようです。 サインポールとは中世ヨーロッパの理容外科医が店先に用いていたのが始まりで、この頃の理容外科医は外科医の仕事と床屋の仕事を両方やっていました。 外科医の治療法のひとつで身体の悪い部分の血を抜き取る瀉血という治療があり、これに使う包帯と棒を店先に干していたところ、風により棒に包帯が巻きついたのがサインポールの原形となりました。 つまりサインポールの赤色の部分は血の色だったのですね。 のちに理容外科医は当然のように理容師と外科医の仕事に別れますが、そこで同じ模様のサインポールを両方で使うわけにもいかず、外科医では赤と白のポールを使い、 理容室では青を加えたものを使うように決められたのです。 最初はヨーロッパ方面で使われていたサインポールですが、いつの間にか世界中に広まって世界共通のシンボルマークにまでなってしまったのです。